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プロフィール

名前:佐山 千尋 (47期生)

卒業年:2016

学部・学科:社会学部 社会学科

勤務先:

役職:津軽三味線奏者

ホームページURL:

Facebookアカウント:佐山千尋

 

津軽三味線の音をファッショナブルに

パワフルに、世界へ届けるミュージシャン。

 

 「つい先日ヨーロッパから帰って来たところで。とても楽しかったです」。とびきりの笑顔で話し始めた佐山さんは、関西では珍しい津軽三味線の奏者。校友会のイベントや卒業式、テレビなどで演奏することもあったため、追大卒業生の中には佐山さんの演奏を聴いたことのある方もいるのでは?話す時の柔らかい雰囲気とはうってかわって、三味線を弾き始めると、力強い凜とした表情に変わります。そのパワフルなバチさばきで奏でられる音は、何とも熱く、力強く、まるでジャパニーズロック。時には繊細で優しい音も出る。日本人の魂が共鳴する、喜ぶような音。「この音が好きなんです。迫力ある音も繊細な音も両方出せる。とにかく弾いていると楽しくて」

 そう語る佐山さんは、祖母が趣味で弾いていたのをきっかけに、8歳から三味線を習い始め、9歳で歌の大会のゲストとして初舞台に立ちました。「度胸をつけなさい」との祖母のアドバイスで、ストリートライブも度々行っていたそう。「みんな足を止めて聞いてくれる上に褒めてくれて。嬉しい!もっと弾こう!と、人前で弾くのが好きになりました。ただ楽しくて。楽しくやっていたら、どんどん上達していったんです」とのこと。めきめきと腕を上げ、10歳からは津軽三味線世界大会に出場。数々の賞を受賞し、2013年の追大在学中、B級部門(4年以上の経験者のクラス)で優勝を果たしました。

 重たい三味線をハイヒールを履いて運ぶほど、普段はおしゃれを楽しむ女の子。そんな佐山さんに追大での思い出を尋ねると「とても楽しかったです。友達とたくさんおしゃべりして、毎日遊んでいたことも含めてのキャンパスライフでした。大学も応援してくれていろんなステージに立たせてもらえたことは、場数を踏むいい経験になりました」とのこと。自分の卒業式でも演奏したり、『学生MVP』にも選出されました。

 「社会学で世の中や物事をいろんな角度から見ることを学んだおかげで、自分のこともいろんな角度から見るようになって。自分のステージも、この枠に留まっていてはいけない、次へ行ってみよう!と自然に思ったんです」。そこで、4年生の時には、ニューヨーク、ラスベガス、ロサンゼルスのアメリカ三都市ゲリラライブツアーを実行。さらに冒頭のヨーロッパへ行ったというのは、この次なる自分のステージへとチャレンジするための第一歩でした。「自分のことを誰も知らないところで、新しい自分へチャレンジしてみようと思って。三味線だけを持って渡欧したんです」。マルタを拠点に、イタリア、フランス、スコットランド、ロンドンを三味線片手に訪問。自分でアピールをして演奏場所を開拓しながら、ステージを重ねていきました。「ノープランで行ったけど、不安より楽しみが勝っていましたね。どんなところで弾けるかな、どんな人に会えるかなと、いつもウキウキしていました」。マルタ大統領の御前で演奏することもあったという佐山さん。「言葉を越えて、音楽でコミュニケーションがとれることを実感しました。音楽で仲良くなれたり、喜んでもらえたり。三味線に助けられたし、三味線の音っていいなあと改めて思いました」

 いまやってみたいことを問うと「もう一度海外へ行きたいですね。三味線の音を聞いたことがない人が多いけど、一度聞いたらこの音好き!と言ってくれる人が多いから、もっとたくさんの世界の人に三味線の音を聞いてもらいたくて。国内でもお声をかけていただければ行きますし、いろんなところで演奏したいです」とのこと。華やかで迫力のある佐山さんの三味線の音が世界中の人の心に届くのは、そう遠い未来ではないのかもしれません。